愛媛県西条市の木材加工会社の工場で、従業員が手首を切断した事故をめぐり、新居浜労働基準監督署は18日、機械を停止させず清掃作業にあたらせていた疑いで会社などを書類送検しました。

労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは、西条市の木材加工会社サイプレス・スナダヤと当時工場長の男性(54)です。

この事故は今年2月、市内北条にある工場で、男性従業員(28)が機械のセンサー付近にたまった木くずを取り除こうとした際、高速で回転する刃に左手が接触し、手首を切断する大けがをしたものです。

事故後、新居浜労基署が捜査した結果、当時、機械の運転を停止させないまま男性従業員に作業を行わせていたことが判明。

危険防止措置を義務付けた労働安全衛生法違反の疑いが強まったとして、労基署は18日、この会社と当時の工場長を松山地検に書類送検しました。

労基署は、容疑の認否について明らかにしていません。