●乱層雲(らんそううん)

空の低いところ(地上付近~高度2キロ)に現れる、空一面に広がる暗い雲。
「雨雲(あまぐも)」と呼ばれ、雨や雪を降らせることが多い。
●積雲(せきうん)

晴れた日に、空の低いところ(地上付近~高度2キロ)にポコポコと浮かぶ、綿のような雲で「綿雲(わたぐも)」と呼ばれる。
●層積雲(そうせきうん)

空の低いところ(地上付近~高度2キロ)に広がる、一年を通してよく見られる雲。明るいところと暗いところの両方があり、「畝雲(うねぐも)」と呼ばれる。
●積乱雲(せきらんうん)

空の低いところから高いところまで(地上付近~高度13キロ)モクモクと大きくなる、いわゆる「入道雲」。
大雨や雷、竜巻などをもたらすことがあり、「雷雲(かみなりぐも)」と呼ばれる危険な雲。
夏の暑い日の昼ごろから現れることが多い。
●層雲(そううん)

雲のなかで、もっとも低いところ(地上付近~高度2キロ)に現れる。
山をべったりかくすように広がることもあり「霧雲(きりぐも)」とも呼ばれる。
★「乱」の字がついた2つ「乱層雲」と「積乱雲」が雨を降らせると覚えましょう。
★低いところにできる層雲と層積雲は水の粒、高いところにできる巻雲、巻層雲、巻積雲は氷の粒、その間の高積雲、高層雲、乱層雲、積雲、積乱雲は水と氷の両方の粒でできています。
これらの写真や特徴を参考に、毎日空の様子を確認しながら「今日見えたのはこの雲だ」という記録をつけてみてはいかがでしょうか。
その際には雲の写真を撮影して印刷し、その隣に、いつ撮影したものかと、そのあと数時間くらいの天気がどうなったかを記入すると良いと思います。
積乱雲が発生すると、間もなく激しい雨や雷雨になることがあります。
また、1種類だけでなく複数の種類の雲が同時に出ていたり、どの種類の雲か分かりにくい場合もあったりするかもしれません。
その場合は「○○雲か△△雲?」のような記録でも良いでしょう。
こうした観察を通して、天気に興味を持ってくれる子どもが増えてくれればと思います。