7月21日の満月の前後は大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。気象庁は18日、東海地方、北陸地方、西日本、奄美地方及び沖縄地方の沿岸の一部では、海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがあるとして、「大潮による高い潮位に関する潮位情報」を発表しました。

夏から秋にかけては海水温が高い等の影響で、平常時の潮位が年間でも高い時期となります。また、令和6年能登半島地震の影響により、石川県の沿岸の一部では浸水や冠水の起きやすくなっているところがあります。加えて、宮古島地方及び石垣島地方では、暖水域の影響で潮位が平常より15センチから20センチ程度高い状態となっています。さらに、7月21日の満月の前後は大潮の時期にあたるため、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなります。

このため、東海地方、北陸地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州北部地方(山口県を含む)、九州南部・奄美地方及び沖縄地方の沿岸の一部では、7月19日から7月27日にかけて、満潮の時間帯を中心に海岸や河口付近の低い土地で浸水や冠水のおそれがありますので注意してください。

なお、この期間中に台風や低気圧の通過等があった場合や、短時間に海面が昇降を繰り返す副振動の発生等があった場合は、さらに潮位が上昇する可能性があります。