印象に残った俳優たち
影山 印象に残った俳優さんはいかがでしょう。
倉田 生見愛瑠さんを何度も褒めちぎっているんですけれど、今期の「くるり~誰が私と恋をした?~」(TBS)でもすばらしい演技でしたし、引き続き推していきます。
あと「さっちゃん、僕は。」(TBS)の中山ひなのさん。多分私は初めて拝見する、ほぼ新人のような方ですが、存在感が気になります。なぜ気になるのか、この後注目しながら検証したいと思っています。
田幸 かなり話題になっていますけど、やっぱり「アンメット」の若葉竜也さん。主演の杉咲さんがテレビに引っ張ってきたという話があって、本当に杉咲さんありがとう、という気持ちです。杉咲さんと共演した「おちょやん」(NHK・2020~21)には出られていましたけど、基本、テレビには出ない方なので。
全然違うよとファンの方には言われそうですが、同じように「イップス」(フジテレビ)に出られた藤原季節さんも映画の世界の人です。藤原さん、若葉さんほどの方がテレビに出ると、すごく得した気分になります。若葉さんのブレイクもあって、今まで映画でしか見られなかったいい役者さんが、意欲のあるところに少しずつ出ていくんじゃないかという気がしています。
<この座談会は2024年7月3日に行われたものです>
<座談会参加者>
影山 貴彦(かげやま・たかひこ)
同志社女子大学メディア創造学科教授 コラムニスト
毎日放送(MBS)プロデューサーを経て現職
朝日放送ラジオ番組審議会委員長
日本笑い学会理事、ギャラクシー賞テレビ部門委員
著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」、「テレビのゆくえ」など
田幸 和歌子(たこう・わかこ)
1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社勤務を経て、フリーランスのライターに。役者など著名人インタビューを雑誌、web媒体で行うほか、『日経XWoman ARIA』での連載ほか、テレビ関連のコラムを執筆。著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)、『脚本家・野木亜紀子の時代』(共著/blueprint)など。
倉田 陶子(くらた・とうこ)
2005年、毎日新聞入社。千葉支局、成田支局、東京本社政治部、生活報道部を経て、大阪本社学芸部で放送・映画・音楽を担当。2023年5月から東京本社デジタル編集本部デジタル編成グループ副部長。2024年4月から学芸部芸能担当デスクを務める。
【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。














