性に興味を持ったときこそ『正しい知識』を伝えるチャンス

 5歳の息子がネットで性的なことを検索していたAさんのケースについて竹内教授は、「性に興味を持つのは自然なことなので間違ったことではない」とした上で、興味を持ったときこそ正しい知識を伝えるチャンスだといいます。そして、興味を持ったときに話ができる関係を築いてほしいということです。

 また、小学生の息子が利用制限後も性的サイトを閲覧していたBさんのケースについては、過剰な興味本位の検索・閲覧は危険サイトへのきっかけになるため、勝手に子どもが検索できてしまう環境はリスクが高いと話しました。子どものスマホにフィルタリング機能がついていても、親のスマホやタブレットを渡すことがある場合、それらにフィルタリング機能はついているのかというところを丁寧に対応すべきではないかということです。

 性に対する興味で調べていても、そこから闇バイト・パパ活・薬物・自殺などの犯罪行為につながる可能性もあります。例えば、トイレをしているところをのぞく動画にたどり着いてしまい、気づいたらそういった動画ばかり見ていた子どもが、実際にトイレでのぞき見をしてしまった事例が過去にあったそうです。