日本全国で自然災害が相次ぐ中、“史上最年少”で「防災士」に合格した中学生が“子どもの目線”で考えた防災術とは?そして、防災を学ぶ側から“伝える側”となった時、一番伝えたかったメッセージとは?
■「将棋とトランプ」“子ども目線”の防災術

自宅の床いっぱいに広げられたのは、避難所かと思うほどの備蓄品の数々。

それもそのはず。出水さん家族は全員が防災士の資格を持つ“防災一家”なんです!

現在、中学3年生の長男の眞輝さんは、小学4年生のとき、史上最年少で防災士の試験に合格しました。そんな眞輝さんが考える防災は、大人とは一味違います。

中学生防災士 眞輝さん
「将棋とトランプ。避難所という生活を考えると世代関係なく遊べるようなゲームを入れています」

父・季治(すえはる)さん
「非常用のものしか入れてはいけないみたないイメージが先行しているが、『こんなのあったらいいのにな』というイメージを持って入れておく」
■防災メシは絶品「パエリア」

もしものときに備え、普段から防災を意識している眞輝さん。この日、腕を振るっていたのは、非常食の定番「アルファ米」をつかった防災メシ。
中学生防災士 眞輝さん
「そのまま食べるのもいいんですけど、ちょっと一手間加えることで、より美味しくなったりする」
ポイントは“食べながら備蓄”すること!そうすることで、非常食の賞味期限切れを防ぐこともできるんだそう。さらに、避難生活の食事では、もったいないを無くす“秘訣”があるんだとか。
中学生防災士 眞輝さん
「災害で電気が止まってしまうと、冷蔵庫も使えなくなってしまう。冷たい状態を保てないので、食材が傷んでしまう。先に使うことが大事かなと思います」
そして、完成したのが豪華な具材とともに、防災の知恵が盛りだくさんの絶品「パエリア」。その味は?

母・眞由美(まゆみ)さん
「味もしっかりついていて、いいんちゃう?」
父・季治さん
「おいしい。ちょっとしたアレンジで美味しく食べられるということを知っていれば、もしものときの自分のストレスを軽減できるというものにつながれば良いなと」