アメリカ海軍の台風情報では監視対象に 熱帯低気圧に発達の可能性
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

17日午後3時の発表で、黄色の丸で表示されたエリアについて情報を発表しています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味していますが、24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低くなっています。
JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。
LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

アメリカ海洋大気庁の予想では、フィリピンの東海上にある2つの熱帯じょう乱について進路予想を発表しています。このうちフィリピンのすぐ近くの方については進路予想はまったく定まっていません。いくつものラインが描かれているのはアンサンブル予報という手法です。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算した結果を示しています。進路予想の結果はバラバラでまだ予想が定まっていないことを示しています。

フィリピンから離れた方でも熱帯低気圧になって北上する予想も出ていますが、現時点ではまだ確定的な進路予想に言及する段階ではありません。