新たな財源必要も 有料席を増やさない理由とは

良原キャスター:
花火大会の財源について、各地で様々な取り組みが行われています。
▼ 神奈川・川崎市「川崎市制記念 多摩川花火大会(2024年10月開催)」
1.市の予算 約1億7000万円
2.協賛金 約1000万円
3.有料席 800~900万円
2023年も財源“3本柱”で費用を賄おうとしたのですが、人件費や資材費の高騰で約3400万円費用が増える結果になってしまいました。そこで川崎市の担当者は「花火大会の今後の存続には、新たな財源の柱が必要」と考え、2024年から新たにふるさと納税の枠組みを利用した、クラウドファンディングで寄付を募りました。

7月16日午後3時半時点で目標額100万円のところ、15万円が集まっているそうです。さらに有料エリアは、2023年より約1割値上げし、3500円~3万5000円ということです。

ただ、有料エリアの規模は拡大しませんでした。多摩川花火大会(川崎市)の川崎市の担当者 細井多さんによりますと「有料席を増やせば財源になるが“無料ゾーン”が減ってしまう。市民のための花火大会なので増やすわけにいかない現状」といいます。
ホラン千秋キャスター:
財源には市の予算も使っています。これは市民の税金によるものですので、有料席ではなくても見られる場所を確保しなければならない、自治体側の思いもあります。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
花火大会はたくさんの市民の方に見ていただくイベントです。有料席は飛行機のファーストクラスのような意味合いで設置できるといいですね。