トランプ氏を“英雄視”か 米大統領選 事件の影響は

井上キャスター:
アメリカの情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、ブックメーカーの勝敗予想は、バイデン氏の言い間違いや、トランプ氏の銃撃事件を境にしてトランプ氏が優勢となっています。

また、トランプ氏を“英雄視”する動きもあり、共和党大会の参加者の中にはトランプ氏が銃撃後に拳を突き上げる写真がプリントされたTシャツを着ている方もいるということです。また「神の力」「神秘的」という声もあるなど、キリスト教保守派の方々がかなり神格化し、熱狂的になっているようです。

上智大学 前嶋教授:
国民の4分の1を占めるとされる保守的なキリスト教福音派の意向は選挙戦の行方を大きく左右します。福音派は一番の応援団です。キリスト教保守と政治の動きが一緒になるのは、日本から見ると驚くかもしれませんね。

ブックメーカーで今はトランプ氏が優勢になっていますが、今は共和党大会が開催され、支持者が一番集まっているので、ピークになっています。次は民主党大会があるので、いろんな形で競っていきながら、さてどうなっていくのだろうかと見ていくことになるのでしょう。

民主党はバイデン氏を指名するのか、ここ1、2週間がカギとなるでしょう。また副大統領候補はどうなるのか。そもそもアメリカは分断していますが、分断と拮抗、意外と並んでいくかもしれません。

========
<プロフィール>

前嶋和弘さん
上智大学教授 専門は現代アメリカ政治
中でも「メディア」「選挙」「「連邦議会」の関係を研究