外国人消防団員 3年で1・8倍に

こうした中、注目されているのがマウンさんのような外国人の消防団員です。

消防庁の統計によると、全国の外国人消防団員の数は2020年度269人から2023年度は479人に。2倍近くに増えました。

糸島市では3年前に初めて消防団に外国人が入団し、現在はマウンさん含めて3人の外国人団員が活動しています。

テッミャッマウンマウンさん「消防団に入ると同じ職場でなくても、同じ糸島に住んでいる方々とコミュニケーションがとれるし、私もここで長年働こうと思いますので、そういう意味ではここで出来るだけ知り合いを作った方が住みやすいと思う」

マウンさんは、消防団の活動についても「みんなのために動きたい」と語りました。

テッミャッマウンマウンさん「この地域に住んでいる方々の命を守るために消防団は作られたと思うので、火事や地震のときに皆さんの為に動けたらと思う」

外国人であるが故に制限される救助活動

一方で課題もあります。

消防団員は「非常勤特別職の地方公務員」であるため、日本国籍を持たない外国人には「公権力を行使」する救助活動に制限があるのです。

例えば、窓ガラスを割って救助するなど「消火活動中の緊急措置」や火災現場などから退去するように命令する「火災警戒区域の設定」はできないと考えられています。

外国人の団員ができる活動は

(1)災害時の避難誘導や通訳
(2)土のう積みなどの水防活動
(3)火災などの警戒活動
などとなっています。

増える外国人団員を背景に、消防庁は今年度中にも外国人消防団員の任務を明確にする方針を示しています。

「皆のために動きたい」というマウンさんのような熱意を、火災や地震などの緊急時にいかすにはどうしたらいいのか。

もはや外国人の存在なしには立ち行かない日本の社会。様々な分野で見直しが迫られています。