急激な人口減少を背景に、日本の社会は様々な分野で、外国人の存在なしには立ち行かなくなっています。
防災や救助など、「命」に直結する消防団員もそのひとつ。調査が始まった1955年には、194万人いた消防団員は年々減少し現在は76万人になりました。そうした中で、増えている外国人の消防団員ですが、彼らには「外国人」であるがゆえに、できない活動があるといいます。
ミャンマー出身のマウンさん(30)

福岡市から車で30分。都市部に隣接しながら自然豊かで観光スポットも多い人気のエリア・福岡県糸島市。
来日3年目になるミャンマー出身のテッミャッマウンマウンさん(30)は、市内の企業に勤めるかたわら、糸島市消防団前原分団に所属しています。
テッミャッマウンマウンさん「消防団に入ったのは、入社してからなので、3年目です。面白いです。ちょっと体使いますけど、面白いです。ちょっと大変です。」
退勤後、毎日2時間の訓練に参加

前原分団には現在自営業の人や会社員など71人が所属しています。
訓練は年間20回あまり行われ、マウンさんも、仕事が終わった後に参加しています。

テッミャッマウンマウンさん「ミャンマーにも消防団はありますが、誰もあまり興味をもたない。入ろうとしない。日本は地域貢献ということで、地域あっての私たちの仕事ですので地域の為に貢献しようかなと思って入りましたし、ミャンマーのことを皆に知ってほしいなと思って消防団に入りました」
普段は日本企業に勤める会社員
マウンさんは、ミャンマーからの技能実習生などを糸島市内の企業に紹介する仕事をしています。
この日は老人ホームで働いている技能実習生のカウンセリングに訪れました。

テッミャッマウンマウンさん「日本の生活はどうですか?」
技能実習生「ちょっと寂しいです。」
テッミャッマウンマウンさん「ミャンマーは小銭を使わないので、実習生は小銭の使い方が分からないので教えましたし、電車の乗り方とか色々教えました」