今年5月、鵜の浜海水浴場の近くの橋の架け替え工事の際に出た大量の砂を海水浴場に搬入。
その量はトラック400台分、2000立方メートルに上りました。

露出した護岸などに砂を敷いて海水浴場の面積を確保し、比較的侵食の被害が少ない西側に100メートルほど移動する計画です。
大潟観光協会 佐野謙一事務局長:
「やはり砂浜がよみがえってくる毎日の状況を見ると、すごく安堵というか安心感が出てきました」
地元の住民:
「(以前は)自然の偉大さというか脅威、恐ろしさ、それをまざまざと実感しました」
「砂もいいし、侵食状況もいいし、いい方向に向いているんじゃないかなとホッとしています」
さらに、鵜の浜海水浴場のシンボルとして親しまれる人魚像。
流されないよう市が2023年12月に一時撤去しましたが、これまでとは10メートルほど海から離れた場所に半年ぶりに戻ってきました。

佐野さん:
「おかえりなさいと言いたい。ここの売りは人魚像が見える海岸、夕日がすごく他にはない特色だと思いますので、楽しみに来ていただければありがたい」
迎えた今年の海水浴シーズン。
鵜の浜の海岸に砂浜が戻ってきました。
海の日の15日は、時折強い雨が降るあいにくの天気。
それでも、浜辺にはさっそく海水浴を楽しむ家族連れの姿がありました。
長野市から:
「とりあえず砂浜みたいに今なっているので、問題ないのかなと思うんですけど」
「子どもたちも天気悪くても楽しんでいるのでいい」
こちらは海水浴場で唯一の海の家である浜茶屋。

例年と同じ場所で今年も営業をスタートさせました。
浜茶屋ふじや 渡邉正幸(わたなべ・まさゆき)さん:
「砂浜が削られて今年はどうだろうということもあったんですけど、砂を入れてくれるということで、海水浴はOKだよということだったので、浜茶屋を建てられたことはすごくうれしいことです」
佐野さん:
「ぜひまたみなさんもこの状況を見ていただければ幸いかなと思っています」
「安心して海を楽しんでいただける環境も整えて、お迎えをする準備もできていますので、(長野から)近いですので、ぜひお越しいただければと思っています」
消えた砂浜の復活作戦。
関係者の努力で今シーズンも無事に海水浴場は、オープンしました。
今年も「信州の海」は大勢の人たちでにぎわいそうです。