食卓に欠かせないお米の高騰が続いています。都内のおにぎり専門店でも“値上げ”を迫られる事態となっていました。

「コメ」高騰で食卓ピンチ…「コシヒカリ」は278円値上げも

良原安美キャスター:
2023年の猛暑などの影響によってお米の価格が上がっています。

東京23区「コシヒカリ」小売価格(5kg)
2023年6月:2283円
2024年6月:2561円

2023年と比べると278円も高くなっているんです。いろいろなものが値上げしていますが、お米は食卓に欠かせないので、痛いですよね。

井上貴博キャスター:
物価高や猛暑があって…全体が上がってるというより、1等米という美味しい部分の価格が上がっているということです。

経営コンサルタント 坂口孝則さん:米騒動ではないですが、今すぐ米が不足するわけではありません。ただ、有明海の海苔も不作で海苔の値段が上がっているのは事実です。家計としては、いかに節約するかが重要になってきます。

ホラン千秋キャスター:
海苔も2024年特有の不作なのか、環境や気候の変化で不作になりつつある傾向なのか、どちらなのでしょうか。

坂口さん:
ここ数年間不作です。2024年は2023年に比べて、年間約10万円ほど家計負担が増加するといわれています。1週間あたりで計算すると週に2000円ほど、去年より節約しないといけないので、総合戦で考える必要があると思います。

コメ高騰で「おにぎり」専門店も値上げ 360円→430円

良原キャスター:
米の高騰で「おにぎり」も値上げしています。「戸越屋」の人気商品「卵黄+そぼろ」は70円値上げとなっています。

“おにぎり専門店”「戸越屋」(東京・品川区)
人気商品「卵黄+そぼろ」おにぎり
360円(2023年11月)→430円(現在)

戸越屋 戸越銀座本店 木本英二店長「なんとかギリギリやっている状況。このままだと再び値上げせざるを得ないかもしれない…」

精米店にも影響が出ています。お米マイスターの小池理雄さんによると、「低価格帯のお米にお客さんの人気が集中している」ということです。

価格の高騰は、米の量が減っているわけではなく、品質が下がっていることも要因にあるようです。猛暑の影響で1等米が減少しているといいます。

農林水産省 担当者
「2023年の猛暑の影響で1等米の収穫は減ったが、コメ全体の収穫量は平年並み。民間の在庫は十分にあり、ひっ迫しているわけではない」(6月時点)

米には1~3等と等級があり、主に米粒の大きさや形で選定されるといいます。

今、市場に出回っているお米は、2023年産ですが、農水省が見た目の評価が高いと判断した1等米の比率は60.9%と、前年から17.7ポイント減少しています。2004年以降で最低の比率だということです。