■ファッションブランドとのコラボも

その独特の世界感は、アート界以外も注目しています。7月にファッションアイテムを中心とした様々なブランドが藍さんとコラボレーションしました。

女性客(23歳)
「インスタグラムで見て、この絵かわいいねって話していて、“ぜひ買おう”ってなって買いにきました」

Tシャツ5枚を購入した男性は…

男性客(23歳)
「合計で4万円くらい。Over Printという好きなブランドとコラボしていたので」


コラボアイテムの中には、コロナ禍ならではのモノも。

藍にいなさん
「コロナ禍に入ってから“お香”にハマりまして。 家にいる時間が増えてオンオフの切り替えとして香りってすごく大事だなと思って」

■コロナが藍さんの作品に与えた影響

国山キャスター
「コロナ禍に社会が一変する中で、ご自身の作品にも影響しましたか?」

藍にいなさん
「家にいる時間が増えて、生活の中の人間の動きというのをすごく素敵だなと思うようになって、そこから生活感みたいなものをちょっと作品に入れるように。そこは変化しましたね」


コロナ禍で描いた初の作品集。“生まれ変わる”という思いを込め「羽化」と名付けました。

藍にいなさん
「社会的にも何が正解なのかわからないという状況になった中で、“羽化”という“生まれ変わる”というキーワードは、すごく共感をしてもらえるタイトルでもあるのかなというのは思ってつけましたね」

国山キャスター
「いまの社会全体はどんな風に捉えていますか?」

藍にいなさん
「なんとなく(コロナに)慣れてきたという感覚があると思うんですけど、でもやっぱりどこかみんな無理しているんじゃないかなというのをすごく思っていて。なんかずっと限界を決められている感じがして」


羽を伸ばしたくても伸ばしきれない…。藍さんの作品の軸になっているのが“自分の感情”です。


藍にいなさん
「寂しさとか悲しさとか怒りとかって、言葉に出すだけだとただの“負の感情”っていうことになってしまうんですけど、“絵にすることで美しいものになる”というのが私はすごく素敵なことだなと思っていて。苦しさを感じている人が、私の絵を見たときに寄り添ってもらったような気持ちになるといいなとはやっぱり思いますね」

“負の感情を絵にすることで美しいものに”。藍さんは唯一無二の世界を描き続けます。

■YOASOBIが語る 藍さんの魅力

最後に、YOASOBIのお2人にずばり、藍にいなさんの魅力を聞きました。

YOASOBI ikuraさん
「“そんな発想はなかった”って思うんですけど、“それが正解だ”って言ってくれるような 説得力というんですかね」

YOASOBI Ayaseさん
「エモーショナルな部分を写実するのがすごく上手い。邪念を一切感じないというところがすごく美しいなと思う」