12日未明、愛媛県松山市で土砂崩れが発生し、住宅に土砂が流れ込みました。
警察と消防などによりますと、12日午前4時前「住宅に土砂が覆いかぶさっている」と通報がありました。
土砂崩れで押し潰された木造二階建ての民家の90代男性、80代女性、それに40代男性の3人が行方不明になっています。近所の人によりますと、3人は夫婦とその息子だということです。
警察・消防などによる手作業と重機を使った懸命な捜索が続けられています。
現場は松山市中心部、標高132mの「勝山」の上に松山城があり、その「勝山」の北側の斜面が崩れ土砂が麓の住宅地に流れ込みました。
山を挟んだ南側の斜面では、今から14年前、2010年のまさにきょう、7月12日に大雨による土砂崩れが発生し、夏目漱石と正岡子規ゆかりの「愚陀仏庵」という観光施設が全壊しました。
松山市では、土砂崩れの現場周辺の市内清水地区のおよそ1万3000世帯2万2000人余りに警戒レベル5の緊急安全確保を発表し、ただちに身の安全の確保を呼びかけています。
松山では、10日午前10時の降り始めからの雨量が200ミリを超えています。