去年12月、沖縄本島内で16歳未満の少女を誘拐し自宅で性的暴行を加えたとして、わいせつ誘拐と不同意性交等の罪に問われている沖縄の米空軍兵、ブレノン・ワシントン被告の初公判が12日午後、那覇地裁で始まった。
独自映像 被告は 傘で隠されながら裁判所へ

ワシントン被告は午後1時過ぎ、白い長袖シャツに黒のズボン、黒のエナメル靴姿で現れた。裁判所に到着すると、裁判所職員が差す日傘で姿を隠されるようにしながら、歩いて移動。
報道各社が集まった那覇地裁正面を避け、隣接する家裁の敷地を通って地裁の建物へと入っていった。
初公判は午後1時半過ぎに始まった。
冒頭、生年月日や所属部隊を確認されたあと、検察側が起訴状を読み上げた。
16歳未満の少女を車に乗せて連れ去り、自宅に連れ込んで性的暴行を加えたとされる起訴内容が読み上げられるあいだ、ワシントン被告は正面を見つめ、両手を左右の膝の上に乗せてじっと聞いていた。
通訳が終わると、「Thank you」と話す声が聞こえた。その後の罪状認否では次のように述べ無罪を主張した。
「私は無実です。誘拐もしていないし、レイプもしていない」

ワシントン被告の弁護人も、「被告人は無罪です。強姦、誘拐はしていない」と述べた。
弁護人は意見陳述で、ワシントン被告は少女を18歳と認識していた、誘ったのはわいせつ目的ではなく、誘拐ではないと述べた。性的な接触があったことは認めたが、18歳と認識し、同意があったとして無罪を主張した。