検察側の主張は
検察側は冒頭陳述で、ワシントン被告が行為に至るまでの経緯に触れた。
ワシントン被告は少女と接触する前日、妻と口論していて、当日は気晴らしのために車で公園に向かった。そこでベンチに座っていた少女に声をかけ、翻訳アプリを使って会話をしたという。
その際「自分は特別捜査官だよ」などと話して少女に年齢を聞き、自分の年齢を伝えたうえで、少女を車に乗せた。その後自宅に向かい、行為に及んだと主張した。
弁護側は争う姿勢
ワシントン被告の弁護人は、裁判所に提出された証拠関係について、ほとんど「不同意」として争う姿勢を示した。
ワシントン被告は、当時の防犯カメラ映像を確認している間、左手の人差し指を唇に当てながら時折体を揺らし、画面を無表情で見つめた。傍聴席に視線を向けるときもあった。

午後2時半ごろに閉廷し、初公判は約1時間で終わった。
“少女の年齢を確認し、16歳未満とは伝えられなかった” “性交等についても同意を得ていた”と、無罪を主張したワシントン被告。
次回の法廷は8月23日(金)に開かれ、少女や少女の母親が証人として出廷することが決まった。