人材確保へ「初任給UP」「残業削減」

加藤キャスター:
一方で、高卒者の進路状況を見ると、大学が6割、専門学校が2割、就職は14%ほどとなっています。

こういった中で企業側も努力をしています。来年入社の高卒社員の初任給を賃上げすると答えた企業が53%と半分以上になっています。また働き方についても、残業時間の削減、職場環境の整備、と答えた企業が半分くらいいらっしゃるということで、働き方の見直しをしようという動きが出てきています。

一方で、若者は何を基準に選んでいるのか、18歳〜20歳にアンケートを行いました。人生を豊かにするものはと聞かれると、1位は家族という結果になりました。

ジンジブ広報・ブランディングの佐藤純子次長によると「仕事と趣味を両立できるか、家族との時間がとれるかなど、人生をどう豊かに過ごせるかを優先する若者が増えている」ということです。

井上キャスター:
都市部以上に地方都市が厳しいのは、人材が一極集中で東京や大阪に出ていってしまうところです。地元に残ってもらうためには、自治体が就労支援を行うことも必要ですよね。

星浩さん:
自治体も働き方だけではなく、生活環境の整備や教育問題などの支援をどのように行っていくのか、今度は問われてくると思います。

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<プロフィール>
星 浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年