阿部さんの回収作業に同行すると、散策路入口の標識にもクマの爪痕が見つかりました。

(阿部明広さん)
「『きのう無かったけど今朝来たらあった』みたいな日がありました。今月の初めだと思います」

ビジターセンターでは、散策路の周辺に10機の撮影装置を設置しています。
クマが映った場合も映らなかった場合も、その情報を掲示板やSNSで発信し、出没状況を知らせています。
八幡平ではこの時期、さまざまな高山植物が見頃を迎え、多くの登山客が訪れます。
一方で八幡平の大沼にはクマが好んで食べるミズバショウが自生していて、出没が増加するなど、遭遇の危険性は増しています。

直近5年の周辺カメラの統計によりますと、クマは午前4時から午前8時と、午後3時から午後8時の時間帯に多く撮影されています。