新型コロナウイルスの感染拡大で医療機関がひっ迫する中、危機的な状況は福祉の現場にも広がっています。
宮崎県内の高齢者施設では、感染した入所者がコロナ病床に入院できず、そのまま施設で療養するケースが増えています。
(宮崎県新型コロナ対策調整本部 佐藤圭創特任医師)
「医療崩壊と同様に、福祉施設の崩壊が今起こりかねない」
福祉施設の現状についてこう指摘するのは、県北地域で感染者の入院調整を担う佐藤圭創医師です。
県内での爆発的な感染拡大で、高齢者施設で感染した患者が県が確保したコロナ病床に入院できず、そのまま施設で療養するケースが増加していると言います。
(宮崎県新型コロナ対策調整本部 佐藤圭創特任医師)
「(コロナ病床は)高齢者であるとか、認知症がある、そういう方の収容ができない状態。高齢者施設の人は高齢者施設で看取りまでやっていただかないといけないという現状」
県によりますと、17日の時点で高齢者施設で療養中の患者は281人に上っているということです。
(宮崎県新型コロナ対策調整本部 佐藤圭創特任医師)
「我々医療者もできるだけ福祉施設の方に治療であるとか、それから介護度の問題とかでサポートできることはできるだけするという状況はやっているんですけど、医療自体も今限界にきているので、全く人的なサポートが足りない状況にある」
佐藤医師は、子どもから施設職員にそして入所者に感染が拡大しているとして、子どものワクチン接種を積極的に検討してほしいと訴えています。
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