入江直樹記者
「現在外出中ですが、こちらに日御碕地区の男性2人が避難していらっしゃるということです。」
そして、崩落現場に取り残されたタクシーは、9日午前、引き揚げ作業が行われ、現場を脱することができました。
間一髪崩落を免れ、ドライバーは無事だったとのこと。
当時の緊迫した状況を、ドライブレコーダーが捉えていました。
9日夕方、日御碕に客を送ったあと、大社方面に向けて帰る途中のことでした。
左カーブを曲がった次の瞬間、道路に大きな穴があいているのに気づいたドライバーは、とっさに左にハンドルを切り、山の斜面側へ。
側溝にタイヤがはまってしまったため車を降りて助けを求めましたが、その間にも道路はどんどん崩落していったといいます。
タクシー会社によると、「とっさに左にハンドルを切って助かったが、右側に行っていたら一緒に落ちていたかもしれない。まずはドライバーが無事だったのが何よりだ」と話していました。
孤立している集落内には観光地の「出雲日御碕灯台」があり、宿泊施設や土産物店もそれぞれ10軒程度あると言います。
島根県によりますと、こうした宿泊施設を訪れている観光客67人も孤立状態になったということです。