福島市は9日、市内の小学校と中学校で、教員がプールの注水作業中に水を止め忘れ、水道料金にしてあわせておよそ24万円分の水が流出したと発表しました。水の止め忘れは全国で相次いでいて、市は市内の各学校に対し文書で注意を呼びかけました。
福島市によりますと、市内の信陵中学校では、6月14日(金)正午ごろ、プールの授業の準備のため、教員がプールを見回った際、プールの水位が下がり、虫が多く浮いていることに気付きました。
教員はこの虫を流し、プールの水をきれいにしようと注水作業を始め、あふれさせた水を排水管に流そうとしましたが、水を止めるのを忘れてしまいました。土日を挟んだ3日後の17日(月)の午前7時ごろ、出勤した時に水を止めたということです。
流出した水の量は、推定で683トン、プールおよそ1.6杯分で、水道料金にしておよそ19万円分です。
また、市内の蓬莱小学校でも6月14日、同じように教員が注水作業をしていたことを忘れ、3日間流出し続け、推定で188トン、プールおよそ0.7杯分で、金額にしておよそ5万円分が流出したということです。
福島市はこの問題を受けて、市内の各学校に対し文書で注意を呼びかけるとともに、バルブの開閉状況を管理職に報告して、複数人で情報を共有するなど再発防止に努めるとしています。