これから本格化する夏のレジャーシーズンですが、毎年全国的に問題となっているのが「水難事故」です。水難事故に遭った時に、私たちはどのような対応をとるべきなのでしょうか。

岡山県内でも、毎年後を絶たない水の事故。適切な対応や未然に防ぐ行動とはどのようなものがあるのでしょうか。
きょう(9日)岡山市東消防署と岡山東警察署が、合同で水難救助訓練を行いました。水難事故が増える夏休みを前に、警察官が消防隊員から適切な救助を学ぶことなどが目的です。

「今から浮き輪を投げるのでつかまってください」
警察官は、浮き輪を使った救助や、制服での着衣水泳など、実践的な訓練に取り組みました。

(訓練に参加した警察官)
「思った以上に、体が浮かないというイメージがありました」
「目の前で要救助者が溺れていて助けられない、というのは、何のために警察しているのかと思うので、今後も想定訓練などで生かしていきたい」

これから本格化する夏のレジャーシーズン。昨年、岡山県内では21件の水難事故が起きていて、13人が亡くなっています。
海や川だけでなく、用水路など普段の生活に近い場所でも起こりうる水の事故。溺れてしまった時の適切な行動を、岡山市東消防署特別救助隊の渡邉隊長に聞きました。

(瀬戸大輝記者)
「溺れた時は、まずどういった対応を取るべきでしょうか」
(岡山市東消防署特別救助隊 渡邉敏規隊長)
「まずは『慌てない』、ということが一番大切なんですけど、もし何かあったら、まずは『両手』と『脚』をしっかり広げて、浮いて待つ体勢になります」

また溺れた人がいた際は、『不用意に助けに行かず通報してほしい』ということですが、『ペットボトルを使って体を浮きやすくすること』も有効な救助法の一つとされています。
水難事故を未然に防ぐためにも普段から適切な対応をイメージしておくことが重要だといいます。

(岡山市東消防署特別救助隊 渡邉敏規隊長)
「実際に知っていることとできることは違うと思うので、遊びに行く前に少しみんなで対応の確認をしておくと何かあったときに必ず対応できると思うので普段から備えをしてほしい」