30年後には16%の砂が消滅か 「自然の力」に打つ手なし?

井上キャスター:
ほかにも海開きが中止になっている場所があります。

【各地で海開き中止】
・飯岡海水浴場:監視員不足
・堀川海水浴場:海岸浸食
・木戸浜海水浴場:海底が凸凹
・勝浦中央海水浴場:物価高
・津浜海水浴場:監視所用地の確保が困難
・猿島海水浴場:海岸浸食
※海開きが中止の理由について、津浜海水浴場では「監視員不足」と説明しておりましたが、正しくは「監視所用地の確保が困難」でした。訂正してお詫びします。

自然要因の海水浴場もありますが、監視員不足(人件費不足)で、危険性が高まるということで実施できない場所もあります。

様々な機材のリース代などで赤字が決定してしまうため、やむなく中止というところもあるそうです。

ホラン千秋キャスター:
物理的に海に入ることは可能だが、安全ではないということでしょうか。

井上キャスター:
自治体側は「基本的には危ないので行かないでほしい」としています。水の事故の危険性があり、監視員がいないと危ないということです。

ホランキャスター:
憩いの場やスポーツの場が様々な要因でなくなってしまうのは寂しいことですね。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
寂しいですね。ただ、日本に限った話ではなく、「ネイチャー誌」の研究では、全世界の砂浜の約25%が毎年0.5mずつ侵食しているそうです。このままだと30年後には16%が消滅してしまうということです。

地域の経済や観光のためにも、各政府が予算をかけて何とかしようとしていますが、こればかりは「自然の力」で、お金で解決する問題ではありません。なかなか打つ手はないかもしれません。

井上キャスター:
都市開発をやめることもできないので、全世界でそういう状況が進んでいくかもしれません。