砂浜浸食で中止に 護岸工事もやめられない

井上貴博キャスター:
各地で海開きが進み賑わいを見せるはずですが、中止せざるを得ない場所もあるようです。
茨城県鉾田市の「大竹海岸鉾田海水浴場」は、砂浜の浸食を理由に海開きの中止を決めました。

砂浜の砂は、基本的には川から流れ出た土砂などが行き着いて、砂が蓄積することで砂浜になるという構造ですが、「大竹海岸鉾田海水浴場」付近では都市開発で港が作られ、砂の移動の妨げになってしまっているということです。
砂が海水浴場まで流れ着かず、波の浸食でどんどん削られてしまい危険性があるため中止となったといいます。
護岸工事は治水対策として必要なのでやめることができない状況だそうです。
護岸ブロックが剥き出しに どこまで浸食?

齋藤慎太郎キャスター:
茨城県鉾田市の「大竹海岸鉾田海水浴場」に来ています。
本来、護岸ブロックの3段目まで砂があったそうです。数年前からの浸食、2024年4月以降に拡大した浸食によって、護岸ブロックが剥き出しの状態です。

ブロック穴に砂が埋まっていたはずですがその砂もなく、地面を固めていたはずの砂もなくなって、護岸ブロックが不安定な状態になってしまっています。
ブロックの穴は深いところで約1mあり、小さな子どもが入ってしまうと危ないということで規制線が張られています。

2019年5月と2024年6月の海岸を比べると、2019年は砂浜の部分が広く、2024年は護岸ブロックが剥き出しになってしまっているのが分かります。6月に比べて少し砂が戻ってきているそうですが、砂の量は足りないため、海開きは中止となったということです。
茨城県は対策を練っているそうですが、具体的な解決策には達していないということです。

井上キャスター:
海岸の奥まで続いているとなると、砂を搬入するにも途方もない作業量ですね。
齋藤慎太郎キャスター:
海岸が広いので、非常に大変になるのではないかと思います。