5.心尖部の縫合ができる
これはかなり難しい手技です。また後述しますが、心臓は4つの部屋がありその壁は筋肉でできています。左心室は特に分厚い筋肉でできているのですが、その筋肉は非常に繊細で脆いのです。その筋肉を縫合するということは非常に難しく、すこしでも手元が狂うと容易に筋肉が裂けていき大出血をします。
この場面実際心臓模型を竹内さんは縫合しているわけですが、先ほども言ったように全く遜色なく縫合している、本当に外科医になっても通用すると思います。
世良先生のすごいところを列挙してみたらこんなに長くなってしまいました。次回は僧帽弁手術後左室破裂です。
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イムス東京葛飾総合病院 心臓血管外科
山岸 俊介
冠動脈、大動脈、弁膜症、その他成人心臓血管外科手術が専門。低侵襲小切開心臓外科手術を得意とする。幼少期から外科医を目指しトレーニングを行い、そのテクニックは異次元。平均オペ時間は通常の1/3、縫合スピードは専門医の5倍。自身のYouTubeにオペ映像を無編集で掲載し後進の育成にも力を入れる。今最も手術見学依頼、公開手術依頼が多い心臓外科医と言われている。














