「見捨てられた感がすごくあるから…」利用者家族の声、職員らの声…
ケアマネージャー「ほんとは…輪島に連れて行けばいいんだろうけど、考えてるという方、お二方ほど聞いたんです」
猪谷 理事長「今、問い合わせがすごいげん。いろんなところから。これから仮設住宅に今入ってくるでしょ?そしたら入ってきた場合、そっからまた認知症の人が増えてくる」

ケアマネージャー「そうですね、場所が変わりますからね」
出席したケアマネージャーは「生活基盤がしっかりしてらっしゃる方は「戻したい」とおっしゃったんです。でも、お仕事が無くなったりとか、ご自宅が倒壊された方は「迷っている」と仰ってました。『どうしたらいいだろう』って。みなさん『働きたくても、働ける職場がない』わけじゃないですか」と現状を説明します。
利用者本人だけでなく、家族の住む場所や職場など生活の基盤が整っていない現状への不安。施設では予定より2か月遅れの8月の再開を目指すことになりましたが職員が懸念するのはまちの復興の遅れです。
参加した職員「見捨てられた感がすごくあるから…やっぱり福祉もそうですけども、まずは道路ですよね」

猪谷 理事長「ただ、こうして市役所さんの意見も聞いてたら、あのひとらもいっぱいいっぱいになっとるげんて。わかるし」
参加した職員「大変なんでしょうね」
猪谷 理事長「国主導にやったら一番手っ取り早かったと思う」

猪谷 理事長は「輪島に戻っても仕事がある、住むところがある。まずそれが、大前提だと思うんですわ。ここで働く人ももちろんですし、元の輪島に戻ってもらいたいという部分もありますし、ここで生活したいと思えるような輪島市でいてほしいというのはあります」と話します。