■文字ではっきり伝える!墨田区の「ヘルプシール」
一方で「もっとはっきり伝えたい!」という人向けの広がりも出ていました。こちらは墨田区の取り組みで「ヘルプシール」というものです。例えば「外見からはわからない障害があります」などはっきり書かれていて、これをヘルプマークに貼ったりして使えます。
墨田区役所で配布しているほか、デザインはダウンロードして使えるようになっています。

■「ヘルプマーク」が広がる一方で新たな問題も
という訳で、ヘルプマークが広がり、それを拡張するバッジやシールなど、選択肢も広がりを見せていますが、その東京都の「ヘルプマーク」は、ある問題にも直面しているようです。
――「ヘルプマーク」で問題も起きている?
東京都福祉保健局 金野友紀さん:
「認知度が高まる一方で、近年、入手したヘルプマークを、フリマサイト等で転売しているとの苦情が都にも寄せられています。転売等については法的に規制することが難しいため、都では、全国どこでも無償でヘルプマークを受け取れることや、転売を遠慮して欲しいなどホームページを通じてお願いしているところです」
転売目的でヘルプマークを貰う人が出ていて、また、無料配布と知らずに転売先で購入してしまう方もいるようです。認知されるようになってきたとは言え、「ヘルプマークは全国どこでも無償で受け取れる」という事実を、東京都としても引き続きホームページを通じて伝えていきたいとのことでした。
ヘルプマークは、全国で、無償で受け取れます。
(TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」取材:竹内紫麻)