「入口脇の壁」にはアレが?!
さらに【画像⑰】も1階部分と思われます。普段は藤原竜也さんの広告がよく掲げられている出入口脇の壁ですが、その場所をよくよく見てみると。。。

なんとデカデカとテレビ画面が!?座席に座っている男性の背中で、カエルがゲコゲコ鳴いています。アップの画面ではサルが吠えています、キシャーッ!【画像⑱】

さらには2階にある食堂車。入り口部分のマスカット色のステンドグラス【画像⑲】がなんともオシャレです。その向こうには、数多くのテーブルと椅子が。【第4回】の記事の100系デビュー時の車両よりも、座席数が増えたようにも思います。


その食堂車にも大きな窓。【画像㉑】のように白いフワフワのカーテンがタッセルで留められていて、なんだかヴェルサイユ宮殿を思わせます(言い過ぎ&見たことないです)。ちなみに背後のカウンターみたいなものは、何?ヤフーでご覧になっていて、ご存知の方がいらっしゃったらこっそりコメント欄で教えてください。

なぜ100系は更なる進化を遂げた?
なぜここに来て、100系は新たに「至れり尽くせり」な車内環境を整えてきたのでしょうか?そこには【第6回】の記事の「ウエストひかり」同様、スピードアップだけではダメなんだ!という当時のJRの思いが滲み出ていました。
(当時のJR西日本の担当者)
「新幹線は、開業当時は『大量輸送』『高速』という位置づけで開業したわけですけど、今はやはり『旅を楽しんでいただく』といいますか『リッチな旅』をしていただきたい」
「旅をすると疲れが出る訳ですけど、疲れのないような、居住性を持ったような車両を作って、皆さんに喜んでいただければと思って」

このダイヤ改正からスピードアップ!
「これからはリッチな旅だ」と仰りつつも、この試乗会の車内ではスピードの計測も行われていました【画像㉒㉓】。【第5回】の記事では、100系は時速231キロまでスピードが出ていましたが、この日も時速230キロ!このダイヤ改正からスピードアップが実現したのです。


これにより岡山・東京間は3分短縮され、所要時間は東京~博多間が5時間47分、新大阪~博多間が2時間49分となりました。
なお当時の原稿には「速さが売りの『ひかり』がさらに速くなり、ホームでは『高速でホームに入ります。ご注意ください』というアナウンスも流れるようになった」と記されていました。
スピード・居住空間ともに進化を続ける100系新幹線。なんと次に100系が目指すは「時速275キロ運転」でした。
次回は、
【第8回】新幹線100系 当時(1990)の国内最速「277km/h」を記録!でも営業運転は実現せず...なぜ?
に続きます。
【1回目】「君は新幹線「951形」を知っているか?「0系」でも「100系」でもない2両編成の超貴重画像を発掘」
【2回目】「新幹線『0系』ビュッフェにあった『速度計』覚えてる?そして急行電車『153系』など貴重な画像も」
【3回目】「君は『特急はと』を見たことがあるか?新幹線博多開業で姿を消した『ボンネット型485系・はと』最後の雄姿」
【4回目】「新幹線100系『2階建て』『ロングノーズ』衝撃のデビュー『2階建て車両1階 めちゃめちゃ小さな窓』の正体は?」
【5回目】「新幹線100系『最高時速230キロ化』へ走行試験(1988年)キャスターが試乗会で同乗したら『時速231㎞出てた!』」
【6回目】「『青鼻』の0系新幹線が現れた なぜ青い?その正体は...そもそも『新幹線の鼻』の中には何があるの?