合計特殊出生率が全国で最も低い「0.99」となった東京。取材すると見えてきた、東京ならではの課題に東京都知事選の候補者はどう向き合うのでしょうか?

東京の「少子化対策」街の声は?「3人目とか夢の夢」

23ジャーナリスト 片山薫
「都内の公園にきています。今の子育て政策や少子化について何を考えているのか、みなさんにお聞きします」

ーー東京の子育て政策で気になるものは?

40歳(子どもが5歳の双子)
「これ(月5000円支給)とか。双子なのですごく助かってます。学校のものを買ったりとか、ランドセルを買ったりとか」

44歳(子どもが3歳)
「医療費の助成がある。東京は良いんじゃないですか、子育てをするのに」

一方で、“東京ならでは”の事情も。

35歳(子どもが6歳、5歳、3歳)
「家が高い。結構、みんな埼玉とかに引っ越ししている」

39歳(子どもが6歳)
「1人だったらいけるかなと思うけど、もう1人となると住環境とかも考える」

36歳(子どもが6歳、2歳)
「3人目とか夢の夢だよね」

「住宅費が高い」という意見です。

高騰する住宅費「子ども3人目考えない」

墨田区に住む松尾愛美さん(38)。

松尾さん
「2人も厳しいぐらい。予算的にも

2023年、都内に一軒家を建て、千葉県から引っ越してきました。5歳と6歳の子どもたちにはそれぞれの部屋も。ところが…

松尾さん
「一人一部屋は確保をして出来ればベッドと机が置けるようにと思ったが、実際に建ててみたらそんな余裕はなくて、夫婦は一緒の部屋」

ーー東京で3人育てるとしたら?
「もう1階分欲しい。億超えますね

不動産経済研究所によると、東京23区の新築マンションの平均価格は2023年度、1億円を突破。

松尾さんも所得を考慮すれば、 現状で満足しているといいます。

松尾さん
「子どもをたくさん持ちたい、3人持ちたいとかだったら、東京で暮らすとか家を建てるとか、探すのも大変。3人目は考えていないです」