町有化して震災遺構に
そして今年3月。
佐藤仁南三陸町長(2024年3月):
「未来を生きる世代に、この町が被災した事実・歴史を確かに伝えていくには、町において防災対策庁舎を所有し、維持・管理していくことが必要であると考えた」

佐藤町長は、庁舎の所有を県から町に戻し、震災遺構として保存する意向を明らかにしました。紆余曲折の末、町有化された防災対策庁舎。震災発生から13年で大きな節目を迎えました。
防災対策庁舎は、2017年に県がさび止めや柱の補強などの補修工事を済ませています。佐藤町長は「小中学生が防災減災を学ぶ場所としても活用したい」と話していますが、震災を伝える遺構の数は限られており風化が懸念される中、町としてどのように活用していくのかが問われます。