村井知事が県有化を提案
しかし、その一方で、津波の恐ろしさを伝える震災遺構として保存を望む声もあり、県の有識者会議も「ぜひ保存すべき価値がある」と評価しました。
こうした中、2015年1月、村井知事が庁舎の県有化を提案します。
村井知事(2015年1月):
「県としては震災から20年、すなわち平成43年(2031年)3月10日まで県が県有施設として維持・管理して、町の方にお返しし、そこで町が保存するか解体するか結論を出してほしい」
解体を望む遺族らから反対の声もありましたが、佐藤町長は県有化の提案を受け入れました。
その後、防災庁舎を含む一帯は「震災復興祈念公園」として整備されました。