盛岡市や岩手県宮古市など、町外からも多くの観光客などが訪れ、平日でも行列ができる人気店。
人気のジェラートを支える原点は岩泉町の広大な牧野にありました。

岩泉町小本で3代続く山崎牧場は山崎敏さんと妻の幸子さん、敏さんの両親・隆さん、三枝子さんの家族4人経営で、乳牛36頭から搾った生乳は全量、岩泉ホールディングスに出荷しています。

岩手の酪農発祥の地といわれる岩泉町では山崎さんのような家族経営の小規模酪農が多いのが特徴です。

(江幡記者リポート)
「絞りたての牛乳を沸かしていただきました。ものすごく甘い。おいしい」

実はこの時期、乳牛は暑さのため食欲が落ち搾る乳の量や質が落ちてしまうこともあるのですが・・・こちらの乳牛はすごい食欲です。

秘密は与えている草にありました。
(江幡記者リポート)
「草とは思えない、とても甘酸っぱい、良い香りがします」
(山崎敏さん)
「これはすごいこだわりがあって、乳酸菌を添加して発酵させているので」

山崎牧場では年間を通して自前の牧草を発酵させた粗飼料を与えていますが、夏場の餌には特に気を遣っています。
(山崎敏さん)
「これ最高級の草です。暑い時期に良い草を食べさせようと、去年の一番いい草を残しておいたんです」

効率的ではなくても1頭1頭に丁寧に対応できる小規模酪農。
そうやって生産された生乳が人気のヨーグルトやジェラートを支え、その評判が生産者の励みにもつながっているのです。