過去にもメタンガス爆発で被害 学校「無料招待」も…教員から不安の声
過去にも、ゴミ埋立地でのメタンガスの爆発事故で、大きな被害が出ていた。

2010年、兵庫県・姫路市の複合施設「エコパークあぼし」で工事中に爆発が起き、作業員10人が負傷した。
1975年には、東京の「夢の島」でも建設現場で爆発があり、作業員10人が死傷している。
メタンガスを使った実験映像では、ビニールハウスにメタンを含んだ空気を貯め、電気火花で着火すると…一瞬でビニールを突き破った。

別の実験では、ビニールの中で放射状に燃え広がり、瞬間的に大きな炎が上がっている様子が確認できる。
メタンガスは、空気中の濃度が5%から15%に達すると爆発するとされていて、静電気でも引火する可能性がある。
万博会場での事故に、不安の声も上がっている。

大阪府 吉村洋文 知事(2023年8月)
「大阪の子どもたちを万博会場に無料招待しようと」
無料招待される子どもたちを引率する、小学校・中学校の現役教師が取材に応じた。
山本恵里伽キャスター
「子どもたち、生徒たちが参加することについて、何が一番不安ですか?」
大阪府内の小学校 現役教師
「爆発事故とか、万博会場の安全というのが一番不安です」

大阪府内の中学校 現役教師
「引率する側から言うと、無事に行って帰ってこられるかどうかという、これが最大の課題。安全面でも本当に行けるのかって」
実際に、保護者からこんな相談があったという。
大阪府内の中学校 現役教師
「息子さんがYoutubeなんかで自分で調べて、『こんな所は行きたくない』『行けへんで』と言われたと。『爆発あったけれども安全なんですか』と保護者に聞かれたら答えられない」
大阪府内の小学校 現役教師
「(万博のテーマの)『いのち輝く』と言うからには、安心して行って勉強になった、楽しかった、わくわくした、生き生きと、何か活かしていこうみたいな体験ができて、『輝く』っていうのに繋がるのかなと思うので。ちょっと輝かないかな、今のままでは」