1区では4か月間で爆発の危険があるメタンガス19回検知 安全対策は
爆発事故から約3か月。24日、万博協会は安全対策を公表した。
2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
「メタン=危険というイメージの払拭含めて、我々の対策で大丈夫だよっていうメッセージは丁寧にいろんな場面で伝えていくしかない」
事故があった1区では、5月までの4か月の間に、爆発の危険がある5%以上の濃度のメタンガスが合わせて19回検知されていた。

そのため対策として、建物の隙間をシールなどでふさぎ、地下からのメタンガスの侵入を防ぐ。

さらに、メタンガスを強制的に換気する装置や、基準を超えると音が鳴る検知器も取り付けるという。
一方で、メイン会場となる2区3区については、検知されたメタンガスは低濃度だったとして、建物の対策は行わず、メタンガスの測定と換気を徹底すると説明した。
村瀬健介キャスター
「爆発事故が起きている事例も過去にもあるわけです。そうした中でも今回、爆発事故が防げなかった。メタンの発生状況について、予測することはかなり難しいのではないか」

2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
「コントロールはできるぐらいのレベルなんだろうというのが率直な感覚です。ただ今回、事故を起こしたのであまり信用されないというか…事故を起こしといて何言うてんのっていうところもあるんですけど」
村瀬キャスター
「開催期間中に起きてもおかしくなかったのではないか」
2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
「きちんと対策すれば、会期中に起こるリスクはほとんどないんじゃないか。ゼロにするつもりの取り組みでたぶん、達成できると思っている」
爆発現場の近くにできる飲食ブース。火の取り扱いについては、今後ルールを決めるという。

2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
「ファーストフードとかテイクアウトのお店が何軒か入る。火気は使わない店でという募集をいったんはしているので、それがどこまで皆さん徹底できるかっていうところにかかってくると思う」
他にも、来場者の不安解消のため「ある情報」の公開を検討していると話す。
2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
「『今日のメタン濃度』みたいな感じで、毎日人を入れる前にお知らせしようかなと考えています」
村瀬キャスター
「国際社会からしたら、なんでそんなところで万博を開いているのかっていうところ、なかなか理解が得られないんじゃないかと思うんですけれども、こういった場所で万博を開くことが適切だとお考えでしょうか」
2025年日本国際博覧会協会 藁田博行 整備局長
「協会は『ここでやれ』『対策して開会しろ』と言われているので、そこの答えは、私らに見解はないです。来場者の安全を守るというのは、主催者の当然の義務というか、開催の前提になりますので、そこは信じて来ていただいて、楽しんでくださいと」