1億6876万1829円。この金額は、何の金額であるのかわかりますでしょうか?

実はこの数字、去年、落とし物として宮崎県内の警察署に届けられた現金の総額で、過去最高の金額となりました。

ただ、落とし物として届けられるのは、現金だけでありません。

去年は県内の落とし物の件数が過去最多の数字に迫るなど、増加傾向にあります。
そこで県内の落とし物の実態を探りました。

街の人たちに聞いてみた「どんな落とし物をしたことがある?」

まずは、どんな「落とし物」をしたことがあるか、街の人たちに聞いてみた。

(男性)
「仕事の書類を電車の棚に忘れたっていうのはありますね。電車降りて、フッと眺めたら、ずーっと(荷物が)動いていっていた。JRに電話して終点の駅までとりに行きました」
(女子大生)
「家のカギを落としたことがあって、家に帰る途中で落として、戻ってみても無くて、親に半年間黙ってました」
(男性)
「財布ですね。仕事行く前に落としちゃって、戻ったら(道に)あったんですけど」

中でも多く聞かれたのが、今の時期、欠かせないアイテムだ。

(男性)
「ご飯とか食べに行ったときに雨がやんだりすると忘れますよね、傘とか。(Q.何本くらい忘れたことありますか?)数えきれないぐらいですね。なるべく高価なものは購入しないようにはしてますね」
(女性)
「傘とかは忘れたりとかは多いです。2、3本は(忘れたことが)あるんじゃないかなと思います」

出かけた先で傘をうっかり置き忘れてしまった人も少なくはないだろう。

(宮崎県警察本部会計課 江藤之重管理官)
「例年、梅雨時期になりますと傘の落とし物が増加傾向にあります」

県警察本部によると、去年、県内で落とし物として届けられた傘は4587本。
梅雨時期の6月から8月までの期間が年間のおよそ4割を占めている。