気象に関する防災情報は40種類以上
そもそも〈気象に関する防災情報〉は、現在どれくらいの種類や数が存在するのだろうか。
気象庁によれば、ゆうに40以上を数え(図-2参照)、あらためて書き出してみると「こんなにあるのか」と驚く。東京23区で生活している筆者は「なだれ注意報」や「融雪注意報」等を身近な情報として感じたことはなく、名前は知っていても馴染みのない情報が多い。
また、暴風警報や波浪警報のように「警戒レベル」に紐付いていない(レベル相当情報ではない)警報もあれば、「記録的短時間大雨情報」のように警報でも注意報でもレベル相当情報でもないのに、災害発生との結び付きが強い重要な情報もある。警報のない注意報も存在し、実に多種多様だ。
これらのうち、今回の報告書が改善の対象としたのは、おもに
・警戒レベル相当情報
・防災に関連の強いその他の情報
以上2つのカテゴリーの情報だ。
