2023年10月に将棋の8大タイトルを独占した藤井聡太さんが、はじめてタイトルを落としました。
藤井一強時代にピリオドを打ったのは、幼い頃からのライバルで、将棋ファンの間では「藤井聡太を泣かせた男」と呼ばれてきました。
藤井聡太 八冠独占崩れる 新叡王は同学年の伊藤七段

山内あゆキャスター:
初めてタイトルを獲得した伊藤匠 新叡王は21歳。東京・世田谷区の出身です。伊藤新叡王は、ここ3回、藤井七段と対戦をしていました。▼2023年11月「竜王戦」藤井七段のストレート勝ち ▼2024年3月「棋王戦」藤井七段のストレート勝ち ▼2024年6月20日「叡王戦」藤井七段が防衛に失敗し、伊藤新叡王が誕生しました。
小さいころから何でも丸暗記「小1で既に別格でした」

伊藤新叡王はどのような方なのか、まず、お父さんの雅浩さん(52)に幼少期について聞きました。小さい頃から漢字・図鑑・国旗など、何でも丸暗記できたそうです。
なんとジグソーパズルも裏返しのままで解くことができたそうです。
5歳のクリスマスのとき、伊藤新叡王は「怪獣のおもちゃが欲しい!」と言ったそうですが、お父さんは将棋の盤と駒を渡し、そこから将棋人生がスタートしました。

その後、将棋にのめり込んだ伊藤新叡王は、小学1年の七夕で『七冠王になる』と短冊に書いたそうです。(当時は7大タイトル)
伊藤新叡王の師匠、宮田利男八段は「小1で既に別格でした。『子どもとは将棋をさしたくない』と言っていたのを覚えています」といいます。
日比麻音子キャスター:
小学1年生の時点で『七冠王になる』と宣言できるのはすごいですね。
森田正光 気象予報士・将棋アマ4段:
当時は7大タイトルだけで“叡王”は、その後できたタイトルなんです。普通は『名人になる』というのですが、『七冠』はそれも含めてですから、すごいですね。