梅雨こそ要注意! ダニの繁殖が活発に 掃除で気をつけるポイントは

1年間のダニ数推移(4人家族・集合住宅のカーペットのダニ数。2009~2010年 株式会社ダスキン調べ)

さわやかな風の吹く過ごしやすい日々が終わり、ジメジメと蒸し暑い梅雨の季節がやってきた。何となく気分が滅入って、掃除がおっくうになりがちだが、この時期の掃除が不十分だと、アレルギーの原因であるダニが爆発的に増える可能性があるという。

チリダニ 体長0.3~0.5mm

冨田さん
「人の汗やフケなどをエサに、寝具やカーペットを住みかにしている“チリダニ”は、室温20〜30℃、湿度60%以上の高温多湿な環境を好みます。

チリダニは生きているうちは人間に大きな影響を与えませんが、そのフンや死がいがアレルゲンとなって、アレルギー症状を引き起こす原因といわれています。

つまり梅雨のころから夏にかけてチリダニのフンが発生し、寿命である2~3か月後には死がいも増えることで、秋ごろにアレルゲンがピークを迎えるのです。

梅雨入り前後からは、ダニが繁殖しにくい状態をつくるように意識をしてお掃除することをおすすめします」

【ダニを繁殖させない環境つくりのポイント】

『1.高温多湿な環境をつくらない』
除湿機やエアコンのドライ機能を使って室内の湿度を下げ、換気を心がけること。

『2.エサとなるものはこまめに掃除』
エサとなるような汚れ(フケ、アカ、髪の毛など)はこまめに掃除をする。

『3.布団は内部まで乾燥させる』
布団は万年床にせず、天日干しや布団乾燥機を使ってしっかり乾燥させること。ただし、ダニは50℃以上の環境を20分以上維持しない限り死滅しないため、天日干しだけではなく、枕カバーやシーツをこまめに洗濯し、垢やフケを取り除くこと。

掃除をおろそかにして、ホコリが溜まってしまうと、部屋を汚すばかりではなく、アレルギーの原因物質が溜まって身体に悪影響を及ぼす可能性もある。「ホコリくらいで」と軽視せずに、こまめな掃除と、ダニを繁殖させない環境つくりを心がけていきたいと思う。