埼玉県・桶川市の中学校で4月に配られた校則に「授業中は水分を取らないことがマナー」と書かれていたということです。一体どういうことなのでしょうか。

授業中 水分補給はマナー違反?中学校の校則が物議

熊崎風斗キャスター:
“ある中学校”の校則に、水筒の使用について「マナーとして、教員の説明中や生徒の発表中に基本的には飲んではいけない」と書かれていました。これに対して、保護者から「ルールをやめてもらいたい」という声がありました。市の教育委員会は「禁止しているわけではない。教員に許可を得ればOK」としました。

井上貴博キャスター:
この学校の事情がわからないので、一部の子の悪ふざけが行き過ぎて、仕方なく校則になったのかもしれませんが、他のやり方があったのではないかと思いますし、得てして校則を厳しくする・管理を強化すると、学校の信頼や評判が落ちる方に行きやすいので、もったいないなと思います。

萩谷麻衣子弁護士:
今の暑さは昔の暑さと違うので、昔は「このぐらい我慢できたでしょ」というのは通らないと思います。水は飲んでも良いんじゃないでしょうか。

ホラン千秋キャスター:
昨今は「熱中症は危険だから積極的に飲んでください」と言われている中で、あえてこれをルールにした背景は気になります。

禁止しているわけではないですが、ルールであるがゆえに、注目を集めたくない、先生の流れを切りたくない、という気持ちから我慢して熱中症になってしまうと、本当に命に関わることがあるので、より良い形があったらいいなと思います。

井上キャスター:
そこで「マナー」という言葉にしたのかなと思うんですが、にしても、ってことですよね。

萩谷弁護士:
水を飲むことは、マナーの問題ではなくて、生死の問題になってきますからね。