東北の盲学校や視覚支援学校の生徒たちによる弁論大会が仙台で開かれ、参加者が、日々の生活や家族への感謝を語りました。

青森県立八戸盲学校中学部1年 小笠原孝太さん:
「家族のためにいつも頑張っているお母さん、いつもありがとう。中学生になって大人になっていく僕は、自分のことは自分でやるように頑張ります」

大会には、東北の盲学校や視覚支援学校合わせて7校から11人が参加しました。持ち時間は7分。宮城から参加した中学部2年の鈴木琉斗さんは、「友達」をテーマに語りました。

宮城県立視覚支援学校中学部2年 鈴木琉斗さん:
「あなたにとって友達とはなんですか?と聞かれたら、今の私は胸を張ってこう答えます。自然と仲良くなれる、一緒にいて心地よい存在です」

一方、秋田から参加した中学部1年の湊愛唯香さんは、「中学生になった私」がテーマです。

秋田県立視覚支援学校中学部1年 湊愛唯香さん:
「お盆運びや、たまに料理のお手伝いをしています。野菜を切ったりしめじをほぐしたり、餃子の皮に肉をのせてはみ出さないように包んだり、ハンバーグをつくるときに袋にお肉を入れてこねたりしています。目当てはお小遣いですけど、平日は疲れてやらないけれど、休日はもっとお母さんと料理をしたいです」

大会は東北地区持ち回りで開催され、去年と今年は宮城が会場となりました。審査員には、仙台出身の芥川賞作家、佐藤厚志さんも初めて参加し弁論に聞き入っていました。

審査の結果、宮城県立視覚支援学校中学部2年の鈴木琉斗さんが東北代表として、10月に茨城県で開催される全国大会に参加することになりました。