斎田さんは、先生の指示で陸上競技場や川岸町の県営アパートへ逃げました。
しかし…
【当時のナレーション】
「さらに土砂は県営の陸上競技場へと流れ込み、様相を一変させた。逃げる人、肉親を求める人で街々はごったがえす…」

【斎田英司さん】
「県営アパートは液状化現象でダァーっと倒れたような状況で…。先生の指揮も全然乱れていて、どこに行ったか分からねーし、もう構ってられねーやと」

自宅があった臨港町の方向で煙が上がっているのが見えました。
その煙は、石油タンクの火災によるものでした。
「自宅方面で煙が上がっているというのが、目視できたんだと思うんですよね。やべーんじゃねーの?って」
