日銀 交際減額決定 焦点は追加利上げ
前回4月末の会合で円安がもたらす物価上昇について聞かれた植田総裁は「円安の進行は無視できる範疇?」という質問に関して「基調的な物価上昇率への大きな影響はないと皆さん(審議委員)が判断したということになる」と答え、無視できる範囲だと認識しているとした。

これが「日銀は円安容認」と受け取られ、直後に一時160円を超える円安に。政府日銀による介入もむなしく、円相場は再び1か月半前(4月29日)の水準に戻りつつある。
6月14日、円安の認識を改めて聞かれた植田総裁は…
日本銀行 植田和男総裁:
ここのところの円安も含め、輸入物価等に若干の再上昇の気配が見える。第1の力の第2ラウンド目が少し始まっているかもしれない。今後長期物価上昇の判断をする際に、注視したい。企業の賃金・価格設定行動が積極化することで、過去と比べると為替の変動が、物価に影響を及ぼしやすくなっている。
「無視」から「注視」へ認識は変わったのか!?
そして、次の会合で国債減額の計画と並び、注目されるのが、追加利上げの時期。植田総裁は明言を避けつつも…
日本銀行 植田和男総裁:
新年度入り後、さまざまなデータが出つつあるところ。これまでのところ見通しにおおむね沿ったデータの出方になっているが、そういうことでいいかどうかもう少し確認したい。入ってくる情報次第で短期金利を引き上げて、金融緩和度合を調整するということは当然ありうる話だと考えている。