■FIVBバレーボールネーションズリーグ 男子ファイナルラウンド 準々決勝 日本 3ー0 カナダ(日本時間28日、ポーランド) 

ネーションズリーグの男子大会準々決勝で、日本代表(世界ランク2位)はカナダ(同9位)にストレート勝ちを収め、準決勝進出を決めた。
主将の石川祐希(28)は26得点の大活躍。試合中から石川を大絶賛していた解説の福澤達哉さん(37)は試合後、「世界のユーキイシカワ、ブラボーでした」と石川に声をかけ、労った。

両チーム最多26得点、石川祐希

Q.チームの中でも両チームを通して最多得点26得点
石川:
しっかり3対0で勝ち切ったのはよかったですけど、試合の中で1セット目もそうですし、リードしてて、連続して点を取られて追いつかれるっていう展開だったのでそこはしっかり反省しなければいけないですし、なかなかカナダも隙を見せたら、そこを突いてすぐ逆転してくる力のあるチームだったので、そのチーム相手に3対0で勝てたっていうのは良かったというふうに思います。

Q.放送席には福澤達哉さんにもお越しいただいています。福澤さんからお願いいたします。

福澤さん:石川選手!いや世界のユーキイシカワ、ブラボーでした。おめでとうございます。

石川:ありがとうございます(笑)

実況の南波アナウンサーと解説の福澤さん

福澤さん:ファイナルラウンド負けたら終わりっていう難しい試合状況の中で、特にチームとして試合のゲームの入り、意識したポイントっていうのはどこがあるでしょうか?

石川:負けたら終わりなので、そこはベンチというか、更衣室で出発する前に話しましたし、オリンピックも予選の後にこのような決勝トーナメントは準々決勝から始まるので、そこをイメージしながら入ろうということで今日はやりました。

福澤さん:点数取ったのガッツポーズだったり、自分のボディーランゲージ表現の仕方っていうところがいつもよりオーバーにしてるなっていうのを非常に感じたんですけど、そのあたりはやっぱり意識して、スイッチを入れた感じだったんでしょうか?

石川:オランダだったりフランス戦からちょっと自分の中でも取り戻してきたので、継続といった感じで。少しいつもよりリアクションは大きくはしましたけど、本当にそういったアクションがチームを乗せたりとか、そのアクションで相手がちょっと気合入ってるなっていうふうに引いたりとかもあったりするので、そこは大事な一つのアクションだというふうに思ってます。

福澤さん:次はいよいよ準決勝。昨年の壁をもう一つ超えるまた、ビッグチャンスが回ってくるわけなんですけども、そこに向けて、今一度チームとしての目指すべきバレーボール、そのあたりを教えてもらえますか。

石川:僕たち目標はまず決勝進出なのでそれを達成するための準決勝にしたいというふうに思います。(アルゼンチンとスロベニア)どちらが上がってくるかわからないですけど、カナダ以上の力を持ったチームがたぶん、あがってくるというふうに思うので、もう一度自分たちのサイドアウトを切るバレーを続けていきたいというふうに思ってます。

スタメンで10得点、好守に活躍した大塚達宣(23)

Q.素晴らしい活躍、ゲームを振り返って
大塚:
予選ラウンドではカナダに負けてしまって、やっぱり出だしからしっかり良いスタートを切れるように、パッション出してやっていこうと話をずっとチームでしてたのでそれを出すことができたかなと思います。

大塚選手(左)

福澤さん:オリンピックメンバーに選ばれてかつ、ファイナルラウンド1戦目、どういった気持ちで試合に臨みましたか?

大塚:選ばれたメンバーはしっかり責任と自覚を持って戦わないといけないと思いますし、オリンピックに向けてできる貴重な公式戦だと思うので、オリンピックっていうのを想定しながら、しっかり力のあるチームに勝っていこうという話をチームのなかでもしてたので、まず今日しっかり勝てて良かったと思います。

福澤さん:準決勝に向けてさらに上げていきたいポイント、もっとやらなければいけないポイントはいかがですか。

大塚:どうしてもやっぱり流れが向こうに行ってしまう場面ってあると思うんですけど、そういうときこそチームで立て直してズルズルいかないように。もっともっとコート内でしっかり全員が声かけをして、プレーのクオリティっていうのも、ここっていうときにしっかり上げれるように。そういう雰囲気を自分たちがもっともっと作っていけるようにしていきたいなと思っています。