去年の猛暑などの影響で米の価格が上昇しています。なかには約8割も価格が上がったお店も…そんな中、アメリカ産の米「カルローズ」が注目されています。
アメリカ産の安いコメ「カルローズ」 日本産との違いは?
南波雅俊キャスター:
カリフォルニア州でカリフォルニアのバラという意味で「カルローズ」というそうです。
16日、都内のスーパーで5kg1609円で販売されていました。
SNSには、「安い国産米よりさらにちょっと安い」「安いけど美味しいの?」「めちゃくちゃコスパ良い」など、さまざまな声がありました。

米マイスター麹町の福士修三社長は、「以前は様々な価格帯のコメがあったが、今はどの価格帯のコメも値上がりしていて、低価格帯のコメは品薄」と話しています。

そんな中で、「カルローズ」が注目されているということです。
ホラン千秋キャスター:
ビジネス的な観点でお米が高騰していること、海外のお米を輸入してみることをどうみていますか?
パナソニック社外取締役 ハロルド・ジョージ・メイさん:
1993年にも一時、前年の米の生産量が減って、タイ米などを輸入しました。その時代の繰り返しのように感じていますが、お米というのは、ただ食べるだけではなく、びっくりするぐらい色々なものに使われていますからね。
井上貴博キャスター:
1993年の“平成の米騒動”の時は冷夏で米が全然取れず、輸入先の選択肢もなかったので、タイ米を輸入しても、結局買い占めに走って大混乱になりました。
今は輸入先もある程度は選択肢が増えましたし、不足しているのは低価格帯の米と、かなり高級な米の一部なので、夏には落ち着くと考えると、いかに買い占めなどに走らないか、いかに騒動にさせないかですね。
ハロルド・ジョージ・メイさん:
あの時代はタイ米をたくさん輸入してしまって、結局残ってしまったので、そういうことがないようにしないといけない。
南波キャスター:
「カルローズ」は▼日本のコメと同じ系統のジャポニカ系で、日本のコメより少し大きいです。▼特徴は、粘り気が少なく、さっぱりとした軽い食感だということです。

先ほど私も食べましたが、タイ米のような独特な香りはほとんどなく、確かに粒が大きいなと思ったのですが、言われなかったらそこまでわからないんじゃないかなという感じでした。
なぜ「カルローズ」は安いのかというと、▼カリフォルニア州で最も多く栽培されているもので、カリフォルニア州は▼日本よりも大規模な生産ができるので生産コストが安い。あとは、今流通している▼2023年の収穫が非常に良好だったということだそうです。
