猛暑が続く日、熱中症対策で、ペットボトルで水分を取る人も多くいると思います。しかし、そんな時に注意が必要なのが「ペットボトル症候群」です。重くなると昏睡状態に至る可能性があるということですが、一体、どのような症状なのでしょうか?
■水分補給の注意点「ペットボトル症候群」とは?
山内あゆキャスター:
熱中症予防にも水分補給は欠かせない。そうするとペットボトルというのは本当に便利ですが、ちょっと飲み方に注意が必要なんです。
まずは「ペットボトル症候群」というものです。日本スポーツ協会公認のスポーツドクター・東京歯科大学市川総合病院寺嶋毅教授に聞きました。

清涼飲料水ケトーシス(ペットボトル症候群)と呼ばれるものなんです。糖分の入った飲み物を大量に飲み続けることで起こる健康障害のことです。例えば、喉が渇き、糖分の入った物をたくさん飲んでしまう。そうすると、血糖値が上がります。これ1回ぐらいならいいんですが、また喉が渇きます。
その時に糖分の多いものを飲む。そうすると、血糖値の高い状態というのが保たれてしまうんです。そうすると、暑くなくても、また喉が渇いてしまうんです。熱中症予防で喉が渇いたから飲んだ、という訳ではなく、実は高血糖の状態が維持されていたので、体が水分を必要として、喉が渇いていたんです。
このときにお水や麦茶を飲んでいればよかったのですが、さらに糖分のあるものを飲んでしまったために、悪循環になり、このペットボトル症候群と言われる状況になってしまったんですね。

では一体どんな症状になるんでしょうか?だるいなどの倦怠感・腹痛、嘔吐を感じる人もいるそうです。重症になると、意識障害、昏睡状態を起こすような可能性もあるといいます。寺嶋教授によると「糖尿病、普段から血糖値が高い人がなりやすい」ということです。
予防策も聞きました。
・糖分の多い清涼飲料水は1日2L以上飲まない
・「麦茶」「水+塩あめ」がおすすめ

日本コカ・コーラの元副社長 ハロルド・ジョージ・メイさん:
我々が忘れてはいけないのは、人間の体の60~65%が水分で、特に脳は80%が水なんですよね。やはり水分をとるというのは非常に大事。ただ何でもそうですけど、取り過ぎや偏りには注意しないといけないと思います。