―10代の選手も選ばれるなどしています。チームとして、自身の役割はどのように考えていますか?
「元々チームでも代表でも、バランスを取る役目だと思っていますし、本当にオリンピックの大変さをわかっている人が重要になってくると思います。10代の選手はなかなか世界大会となると、パフォーマンスが出せるかよくわからない状態になったり、ナイーブになったりしてしまうと思うので、そこはうまくサポートしながら、チームをまとめるようにキャプテン中心にやっていきたいなっていうふうには思っています」

―前回の東京オリンピックは22人という拡大したメンバーでしたが、今回は18人と絞られた中で選ばれたということで、平尾さんの中でもやはり嬉しさや誇らしさというものが違うのでしょうか?
「前回大会は22人の中に入ったんですけど、18人に入れなかった人なので、本当
にその悔しさっていうのを感じましたし、その分、今回18人に入れたということは本当に選出されて嬉しいことだなと感じています」
―改めてチームとしても大きな選出だったのではないかと思いますが、感想をお願いします
「今シーズン、今のキャプテン(=川澄奈穂美選手)が入ってきてくれて、ずっと
五輪の代表に入る大切さを毎日のように言われていたので、選ばれて嬉しい気持ちですし、いい報告ができて良かったと思います」
―前回のワールドカップ出場時の会見のときには『日本食が恋しくなると思うので亀田製菓のお菓子を持参する』という話があったと思いますが、今回のパリ五輪“必須アイテム”といいますか、何か持っていくものは考えていますか?
「本当に亀田製菓さんのお菓子は絶対持っていこうかなと思うんですけど、そうですね、最近のお菓子を亀田製菓さんに行って、もらいたいなと思っています」
―平尾選手はJFAアカデミー福島の出身ということで、震災と避難と両方を経験されているかと思うのですが、実はアカデミー福島の活動が4月から福島に戻ってきまして、活動している選手たちにとっても平尾選手の選出ってのは励みになるかなと思います。改めて福島への想いなどを伺わせてください

「私は福島に2年間住んでいて本当に福島の人は人が温かくて、サッカーに打ち込める環境作りをしてもらっていて、本当に福島の2年間があるからこそ今の自分があると思っています。本当に福島に戻れたというのはすごく嬉しいことですし、福島でサッカーに打ち込んで、オリンピックに出られる選手をもっともっと出して、いってほしいなっていうふうに思います。それを示せる選手になれるようにやっています」
平尾選手らパリ五輪の女子日本代表は7月8日から国内キャンプを行い、13日には石川県の金沢ゴーゴーカレースタジアムで能登半島地震の復興支援マッチでガーナ代表と対戦します。そして、7月25日にパリオリンピックの初戦、スペイン戦を迎えます。














