災害時専用の公衆電話
災害時に公衆電話が役に立つ特徴は他にもあります。
NTT東日本デジタルコンサルティング部公衆電話担当 菅敏明専任課長:
「NTTのビルから電力を供給しているため硬貨しか使えませんが、まわりのエリアが停電でも使える」
災害時に公衆電話が果たす役割を考えると、備えとしてなくてはならない存在と言えます。しかし、設置台数が減っていくとなると、災害時の使用が難しくなってしまうことが懸念されます。そこで、NTTなどは、災害時に避難所での通話ニーズに対応できるように、災害用の公衆電話の設置を進めています。

仙台市防災計画課 庄子正宏課長:
「こちらが災害時特設公衆電話で、災害時に避難所で避難者が利用できる電話」
この公衆電話は、災害発生時、指定避難所に設置される電話で、各自治体の要望に応じてNTTが配備を進めているものです。
仙台市防災計画課 庄子正宏課長:
「通常は(各避難所の)備蓄倉庫に入っていて、災害時になって初めて設置される」

事前に電話線を接続する端子盤を避難所に整備していれば、一般的な回線よりも繋がりやすく、無料で使える公衆電話が避難所にすぐに設置できるのが大きな特徴です。仙台市では2013年から整備が進んでいて、現在、市内の指定避難所195か所に設置されています。
仙台市防災計画課 庄子正宏課長:
「大規模災害、東日本大震災のような災害があったら、直ちに設置して活用してもらう。連絡を取れないと不安だと思うので、家族が遠方にいる場合だと安否が心配だろうから、活用してもらえば」

NTTでは災害時用公衆電話の配備を進める一方、ウェブサイトで公衆電話の設置場所を検索できるサービスも提供しています。いざというときのため、自宅や勤務先周辺に設置されている公衆電話の設置場所を今一度確認してみてはいかがでしょうか。