宮城県栗原市栗駒文字にある千葉家で代々続いている「正藍冷染」は、平安時代に始まったとされる日本最古の染色技法で、熱を加えず藍を自然の温度で発酵させて染料を作ります。現在は4代目の千葉正一さんが技術を受け継いでいて、12日は染料が入った桶に絹麻の反物を浸し、ていねいに染め上げていきました。

染め上げた反物は、工房の前を流れる二迫川(にはさまがわ)で洗います。余分な染料が落ちると鮮やかな藍色が浮かび上がります。

正藍冷染技術保持者 千葉正一さん:
「去年も良かったがそれに劣らず大変良い色が出ている。(先代から)教えられた通りやればきれいな色が出るので、きちんと守ってやっていきたい」

今年は色の出が良いことから正藍冷染の作業は7月末まで続け、反物のほか、ハンカチやショールなどを染めるということです。正藍冷染の商品は、地元、栗駒の山の駅や千葉さんの工房で販売しています。