今年は全国的に梅雨入りが遅れています。関東甲信で過去、最も遅い梅雨入りは6月22日ごろでした。梅雨入りが遅い年はどんな天候になったのか調べました。
平年より早めに発表の四国 「梅雨入り」に込められるメッセージ

気象予報士 広瀬駿さん:
(全国的に梅雨入りが)遅れていますが、避けては通れない道なので、大雨に備えてほしいと思います。
【6月11日午後3時30分時点の最高気温】
・今年最高 161地点
・真夏日(30℃以上) 171地点
・夏日(25℃以上) 716地点
※全国914地点
6月11日は晴れて季節外れの暑さとなりました。最高気温は九州から東北にかけて、内陸中心に25℃以上の「夏日」でした。
東京も29.0℃で、今年一番の暑さです。明日(12日)もこれくらいの暑さとなる見込みです。

【2024梅雨入りマップ】
・東北北部 平年6/15
・東北南部 平年6/12
・北陸 平年6/11
・関東甲信 平年6/7
・東海 平年6/6
・近畿 平年6/6
・中国 平年6/6
・四国 6/9 梅雨入り
・九州北部 平年6/4
・九州南部 6/8 梅雨入り
・奄美地方 5/21 梅雨入り
・沖縄地方 5/21 梅雨入り
梅雨入りが発表されている「四国」ですが、11日は晴れました。ただ、先週末に大雨が予想されていたので、注意喚起も込めて先週末のうちに発表されている状況です。
関東甲信は、平年が6月7日に梅雨入りなので、どんどん遅れているような状況です。
梅雨前線の雲は日本の南の海上にあり、この前線が14日(金)にかけてなかなか北上してこないので、晴れて暑い日が続き、さらに(梅雨入りが)遅れそうです。

東京の梅雨入り第一候補は、6月16日(日)かと思います。ただ、その後は晴れて、20日(木)からずっと雨や曇りの日が続く予報なので、20日(木)か21日(金)あたりが第二候補かと思います。平年よりかなり遅くなりそうです。
井上貴博キャスター:
先ほどの四国のケースもありますが、気象庁としては防災・減災を考えると、少し早めに出したいという思いはあるのでしょうか。

気象予報士 広瀬駿さん:
近年で言うと、梅雨の雨の降り方はどんどん変わっています。防災上「備えをしっかりしてくださいね」というメッセージが、梅雨入りの発表に込められるようになってきています。
四国が平年より早めに発表されたことを考えると、この週末に関東甲信でも発表される可能性もあるかとみています。